映画「マイインターン」感想・ネタバレ

  • 2015年10月26日
  • 2020年1月29日
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先日、話題の映画「マイインターン」を観賞。

予告を見ると「プラダを着た悪魔」から9年とかなんとか言っていたのでアン・ハサウェイがメインキャストなのかと思ったらクレジットロールでもロバート・デ・ニーロが先に名前出てたのでメインキャストだったようです。

でも、それが本当に良かった~!!

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あらすじ

ファッションサイトの社長として多忙な日々を過ごすジュールズ(アン・ハサウェイ)は、福祉事業としてシニア・インターンを雇うことになる。Youtubeを使った書類応募にも果敢に挑戦し見事インターンとして採用されたのはジュールズより40歳上のベン(ロバート・デ・ニーロ)と他数名。年上の部下など扱いづらいジュールズはベンを無視し続ける。ジュールズからの指示を待つ間にどんどん若いスタッフの心をつかむベン。そんなベンが初めてのジュールズからの仕事は彼女のジャケットについた醤油のシミ抜きだった。ジャケットを受け取る時に重役キャメロンとジュールズの会話をつい立ち聞きしてしまう。キャメロンは外部からCEOを呼ぶべきだと主張し、ジュールズは自分が大学卒で経営学を学んでいないからと悩み涙していた。

ある日、ジュールズの運転手が飲酒しているのを見かけたベンは自ら運転手を買って出る。車内で母親と電話しながらメールを送ったり、配送係のスタッフに丁寧に梱包を教えるジュールズの姿に感動するベン。ジュールズの夫マットともすぐに打ち解け、専業主夫であることを批判したりしないベンの柔軟さにジュールズもベンに心を開くようになっていく。

そして、ジュールズに訪れる大きな苦難。会社の存続、家族との関係。ジュールズは人生最大の選択を迫られる。

ベン・ウィテカー/ロバート・デ・ニーロ

ロバート・デ・ニーロ演じるベンはまさに昔ながらの紳士。身だしなみを整え、スリーピースのスーツがラクだと答える正真正銘の紳士。「男のハンカチ?女性の涙を拭くためにあるんだよ」というセリフがカッコよすぎる!!!

ベンは長年サラリーマンだったからか、毎日規則正しく生活をしている。決まった時間に寝てきちんと起床。髭を剃り、食事にも気を使っている。奥さんに先立たれやもめになってしまってもきちんと家を守っている姿に感動!紳士だけれど家のことをしないわけではない。年を重ねていても偉ぶるわけでもなく常に謙虚で物腰柔らか、堅苦しくなく茶目っ気もある。『こんな人いない!いるわけがない!』と心で思いながらも、こういう大人に出会いたいと思った。

ロバート・デ・ニーロと言えばギャングのイメージ。「アナライズミー」などでコミカルな役柄をしていたけれど「強面だけど・・・」というキャラ設定。今回は柔和なキャラクターで、こんな可愛い笑い方するのか~!!!ていう驚きがたくさん。自身の今までの映画をセルフオマージュするシーンも多々ありその点でも楽しませてくれました。

ジュールズ・オースティン/アン・ハサウェイ

ジュールズはブロガーとして注目が集まりファッションサイトを立ちあげ、わずか数年で多数の社員を抱える会社に成長させたまさに現代の成功者。自立心と上昇志向が強く、家庭も仕事も両立させたい完璧主義者。プライドが高く他人からのアドバイスを受け入れない部分もある。この映画の楽しみのひとつはジュールズのファッション。真似できないハイファッションからオフィスカジュアルまで楽しませてくれます。

ジュールズって実際一緒にいるとめんどくさい人だと思う。すべて自分でコントロールしなきゃ気が済まないし、仕事を周りに任せるのが苦手。それは部下を信頼していないとかそういうのではなくて伝えるのが下手なんだと思う。夫マットとの間に起こる問題にも本来なら正面切って立ち向かわないといけないのにそうできない。問題に向き合うことが苦手。それは自分の気持ちをうまく伝えられないからなんだろうな、と思いながら見守っていました。幸い、マットが本当に大切なことを考えてジュールズに伝えたので丸くおさまるけれどそこも普通の男ならそうはいかないよ!

実はアン・ハサウェイの顔って、苦手。けど、良い作品に出てるからよく見てる。共演者にも恵まれているしね。アメリカではかなりの嫌われ女優らしいけど、したたかさ的なのが隠せない人なのかな。

監督:ナンシー・マイヤーズ

ナンシー・マイヤーズの映画は「ハート・オブ・ウーマン」が初めて見た映画かな。その後知らずに「恋愛適齢期」「ホリディ」を見てた。全部好きな映画!!特に「恋愛適齢期」。この作品のキアヌ・リーブスがめっちゃ良い。

彼女の作品を全て見たわけではないけど、今のところ、彼女の作品に出てくる男性キャラクターは全員愛すべき人ばかり。なんでこの人がかっこよく思えるんだよ!っていう人までカッコよく見せちゃう。自分の理想を投影しているのかこんな人ばかりだとみんな幸せだよねって思う。気持ちがやさぐれた時につい見ちゃうのがこの人の映画かもしれない。

まとめ

ニヤニヤしたり、涙したりして楽しんだ2時間。幸せな時間でした。間違いなくDVDを手元に置いておきたい作品。「プラダを着た悪魔」は夢や仕事につまずいた時に元気をくれる作品。こっちは日常のちょっとしたモヤモヤを消してくれる作品。

映画を観終わって、私が今の生活に何を必要としているのか分った。それはジュールズも作中で言っていたけど、大人の会話。子供のこととか仕事・バイトや家事のことではない、まったく関係ない話をしたいんだと思った。結婚して、子供が出来て、仕事を辞めて、また職場復帰。ママ友や職場の人たちのとの会話も楽しいし愚痴れば多少ストレスは発散できる。だけど、それよりもっと家庭から離れた会話。どこのランチが美味しいとかではなくて、美味しい食事を楽しみながら映画や本について話したい。そういう相手が欲しいんだなと。その為には自分が心を閉ざしていたらだめなんだけどね。誰かベンみたいにスッと寄り添いに来てくれないかな(笑)結局、待ち姿勢(^_^;)

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